View on GitHub

ShuzokuTouitsuJournal

種族統一論文とりまとめ用

ポケモン統一におけるオシャレボールの考察

かける

1.オシャレボールとは

本論文集をお読みのトレーナー諸氏は,オシャレボールをご存知だろうか.通常,バトル用にポケモンを育成する場合,育て屋に親となるポケモンを預け,タマゴから生まれる個体を厳選するといった手順を踏む.X・Y以前のシリーズの場合,タマゴから生まれるポケモンは「モンスターボール」に入って生まれてくる.そのため,モンスターボール以外のボールにポケモンを入れたい場合,野生のポケモンをそのまま使用する必要があった.

しかし,X・Yから親のボールが遺伝する仕様に変更されたため,気軽に自分のポケモンを好きなボールに入れることができるようになったのである.本稿では,ポケモンを「モンスターボール」以外のボールに入れることをオシャレボールと呼称し,ポケモン統一とボールの関係性について言及する.

2.オシャレボールの作り方

X・Yでは,育て屋に預けた2匹の親のうち,♀のボールが子に遺伝することが判明している.

例えば,♂のズバットと♀のズバットを預けたとする.♂のボールが「スーパーボール」,♀が「ダークボール」の場合,タマゴから生まれる子のボールは「ダークボール」ということになる.

1-02-1

このように,♂のボールは遺伝には関係がない.また,メタモンを親とする場合でも♀のボールが遺伝する.しかし,メタモンと♂のポケモンの組み合わせではボールの遺伝は発生しない.したがって,オシャレボールの作成には♀が重要なポイントということがわかる.また,コイルやルナトーン等の性別不明なポケモンに関しては,ボールの遺伝は発生しない.

ボールについては,「マスターボール」「プレシャスボール」以外のボールは遺伝するようである.ジョウト地方のボール職人ガンテツ氏の製作したボール,通称「ガンテツボール」は人気が高い.

また,オシャレボールに対する別のアプローチも存在する.乱数調整である.乱数を調整して高個体の野生ポケモンを出現させれば,任意のボールで採用個体を入手することができる.この手法を使用すれば,X・Y以前のバージョンでもオシャレボールを実現できるのである.残念ながら,筆者は乱数調整を使用したことがないため,これ以上の言及は避けたい.

3.オシャレボールのメリット

オシャレボールの持つ最大のメリットは,やはり登場時の出現エフェクトであろう.この出現エフェクトにより,ポケモンの持つ雰囲気をより強調させることができる.「ダイブボール」にみずポケモンを入れたり,「ネストボール」にくさタイプを入れるのもいいだろう.エフェクトに関しては完全に個人の主観であるため,他のトレーナーがどんなオシャレボールを使用するかというのも楽しみのひとつである.ポケモンの体色とボールの色を合わせるのも,ポピュラーな手法である.ボックスを整理する時などにもボールが確認できるため,育成した時期などもおおまかに把握できるという効果もある.

4.統一とオシャレボール

ボール遺伝が可能になったのは,X・Y以降である.そのため,「ガンテツボール」や「サファリボール」等に入ったポケモン達は,X・Y以降で厳選をしているということが一目瞭然である.これは,第4世代での厳選個体の可能性が低いという推定を行うことができる.加えて,第4世代に隠れ特性のポケモンは存在していないため,「ガンテツボール」等から隠れ特性持ちのポケモンが出てくることはありえない.第4世代は貴重な教え技が多く,現在でも愛用しているトレーナーは多いため,ボールの確認は重要であるが,教え技を悟られるリスクを回避するために,あえてすべて同じボールに統一しておくという工夫をするトレーナーも存在する.

5.総括

ポケモン統一はトレーナーの性質がより現れる遊び方であると考える.6体の同じポケモンを使用する中で,せめてボールくらいは変化をつけて楽しみを増やす…オシャレボールは新しい切り口として評価されるべきであり,統一を楽しむトレーナーも積極的に取り入れてみてはどうか.今後,無性別のポケモンのボール遺伝も何らかの方法で実現されることを期待している.ニッチなカテゴリであるポケモン統一ではあるが,コンテンツの存続と発展を願ってやまない.