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ShuzokuTouitsuJournal

種族統一論文とりまとめ用

種族統一パ大会における個体・技変更に関する考察

ぐんそー

1.はじめに

種族統一パがランダム対戦で使用できなくなった昨今,種族統一パのみが参加可能な対戦を行う大会が定期的に開催されている.そのような大会では,しばしば,対戦相手が確定した後に個体・技変更を認めるルールが採用されている.

本論文では,個体・技変更可能ルールの採用・不採用によって起こりうる影響について考察を行う.

2.パーティ構築の必要性

技や個体値の変更を認めるという事は,結果として,『パーティ内のポケモンを全て統一した種族統一パ』のバトルではなく,『ボックスから連れてきた同じ種類の3匹同士』のバトルになる事を意味する.この場合,6匹のうち3匹は飾りでしかなく,絶対に選出されることはない.つまり,6匹の組み合わせで対応範囲を考慮する必要がなくなり,パーティ単位での構築が不要となってしまう.

一方で,最低限3匹しか育成していなくても対戦することが可能になり大会参加への敷居が下がるという利点も考えられる.種族統一パの使用数が激減している昨今では,大会参加者の募集も大きな課題となっている.そのような状況では,似たような型のポケモンを3匹育てているだけでも参加可能になることは,大きな利点と捉える事もできる.

3.戦略の多様性

種族統一パの魅力の一つは,普通の対戦では見られない型や戦法が見られる事であると考えている.一般的の型では対処できない相手に対して,通常では考えられない努力値配分や技構成で対応する姿を見られる事は,使用するポケモンの可能性を再発見できる大きなチャンスであると考えられる.しかし,技変更を可能にする事で,その魅力のほとんどが失われてしまう.技変更を可能にする事で,相性的に不利な側が対策を行えるようになると思われがちだが,実際には,有利な側をさらに有利にする結果を産んでしまう.最も単純で効果的な「上から叩く」戦法が,より幅を利かせるようになってしまうのだ.極論を言うと,選出する3匹の技を全て同じにして道具のみで差別化を図るという構築も可能になる.「こだわりスカーフ」で先に弱点技をぶつけ,「こだわりハチマキ」「こだわりメガネ」で受けを突破し,「きあいのタスキ」で万が一の反撃に備える…を相手ごとに技を変えながら繰り返すという構築も十分に可能になってしまう.こうなってしまうと,種族統一パの魅力である面白い型などが登場する余地もなく,使用する技を統一しただ攻撃するだけの対戦が実現してしまう.もっとも,実際には受ける相手の対策などが見られるため,単純な殴り合いの試合になる可能性が低い事が唯一の救いである.

4.大会運営の効率化

大会の規模が大きくなるにつれて,対戦ごとの試合時間の差が出やすくなる.個体・技変更が可能な場合,対戦前に個体や技変更を行うため,試合間の時間が長くなる事が予想される.そのような場合,対戦の開始が遅くなり,結果として,全体の運営にも影響をおよぼす可能性がある.個体・技変更を禁止にすることで,事前準備の時間を最小限にし,効率的な大会の運営を行えると思われる.

5.不正への対策

個体・技変更を禁止した場合,不正の防止には十分注意する必要がある.不正への対策としては,事前に使用する個体を記載して大会運営者に提出する,BVの保存を義務化する等の対策は可能である.前者は,運営が大会に参加することが困難となる他,参加者の負担が増えてしまうことが難点である.BVの保存の義務化も,BV保存数の限界や,確認の手間という負担がある.しかし,不正の発覚ではなく予防という観点で見れば,どちらも十分に有効な方法であると考えられる.

6.まとめ

本論文では,種族統一パによる大会の個体・技変更可能ルールの採用によって起こる影響について考察した.個体・技変更可能ルールを採用しない事で,種族統一パの持つ多様性の側面を再発見できる事を示唆した.今後,種族統一パ大会を企画される方に,本論文の内容に共感して頂けるのであれば幸いである.もちろん,個体・技変更可能ルールの採用した場合でも,都合が合えば積極的に大会に参加させて頂きたい.