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ShuzokuTouitsuJournal

種族統一論文とりまとめ用

ミノマダム的シャドースチール攻略法と反省会

ミノマダム統一パ ぐんそー

1.はじめに

インターネット大会「シャドースチール」(以下,今大会とする)が開催された.期間限定とはいえ,ランダム対戦で種族統一パを使用できる環境が用意されたのは非常に喜ばしい.今大会には,もちろんミノマダム統一で参加した.本稿では,パーティ紹介や結果の分析を行い,今後の対戦に活かしていきたいと考えている.

2.パーティ紹介

今大会で使用したミノマダム統一パについての解説を行う.今大会では,普段通りの「くさきのミノ」「すなのミノ」「ゴミのミノ」の3種類を各2匹採用した『フォルム違いミノマダム混成パーティ』を使用した.ルール上道具の重複も許されているが,個人的なポリシーのために道具重複は禁止とした.

選出時には各フォルムを必ず1匹を選出する縛りを設けた.今大会で使用した個体はすべてレベル50での対戦を想定している.そのため,レベル100固定で対戦することになる今大会では細かい調整が狂ってしまうため,パーティ紹介では細かい努力値振りに関しては割愛する.

また,今回パーティを組んだミノマダムの特性はすべて「きけんよち」なので,各個体を紹介する際には特性に関しては省略することとする.

あへん [くさきのミノ]

構成 持ち物
おっとりCS きあいのタスキ
技構成  
がむしゃら ふいうち
リーフストーム どくどく

「がむしゃら」+「ふいうち」で相性差をものともしない安定性を発揮する.いざとなれば高威力の「リーフストーム」で能動的に攻撃することも可能だ.素早さに努力値を振っているので,足の遅い相手に対して先制することもできる.足の遅いポケモンに対しては後攻「がむしゃら」→「ふいうち」が使えないので,「どくどく」→「がむしゃら」の順で対処することを想定している.しかし,今大会では,普通パとも対戦することが多く,大体のポケモンは素早さが高めなので,実際にこの戦法を使うことはなかった.パーティ全体では虫タイプ技をほぼ切っている構成だったので,本来有利な草タイプに苦戦することとなった.また,「がむしゃら」の効かないゴーストタイプに苦戦を強いられた.『シャドースチール』用に調整するのであれば「どくどく」をゴーストタイプや鋼タイプに通りやすい「シャドーボール」に変更するのが良かっただろう.

にこちん [すなちのミノ]

構成 持ち物
いじっぱりHA オッカのみ
技構成  
じしん ロックブラスト
ふいうち からげんき

「オッカのみ」で炎技を半減しつつ,「じしん」で返り討ちにする対炎対策ミノマダムの決定版.威力が高く範囲も広い「じしん」と,貴重な先制技の「ふいうち」で炎タイプ以外にもバランス良く立ち回ることができる.「ロックブラスト」も苦手な飛行タイプへのダメージはもちろん,大絶賛流行中のミミッキュや,補助技読みの「みがわり」に対して良い働きをしてくれた.ランダム対戦で種族統一パが使えなくなって以降,対戦する機会が種族統一パ同士の対戦,いわゆる統一戦が主になっていたため「むしくい」を「からげんき」に変更していた.統一戦では「かえんだま」を「なげつける」されたり,「おにび」で「やけど」することが多かったためである.しかし,今大会では,実際に「やけど」する機会はほとんどなく(もちろ,ん「かえんだま」を「なげつける」してくる相手もいなかった),唯一「やけど」したパターンはゴーストタイプのポケモンに「おにび」を打たれた場合のみであった.当然,「からげんき」はゴーストタイプに無効なので「からげんき」を有効に使える機会は訪れなかった.

かどみうむ [ゴミのミノ]

構成 持ち物
なまいきHD たべのこし
技構成  
どくどく まもる
がむしゃら ジャイロボール

「どくどく」+「まもる」の所謂「どくまも」型に「がむしゃら」を加えることで手早く毒殺することが可能.相手のダメージ量にも依るが,概ね「どくどく」→「まもる」→「がむしゃら」→「まもる」で落とせることが多い.相手の火力が低い場合は「たべのこし」の回復が効いてくるので,高い確率で1体は倒すことができる.相手を倒した後は,ミノマダムの鈍速さや,「がむしゃら」が効果的な残りHPの関係で,次のターンは倒されてしまう事が多いが,相手の後続を先出しさせて技も見ることができるので,それらの対策を練った選出をすることができる.その際に「がむしゃら」を選択しておくと,攻撃を耐えた場合や積み技をしてきた際に有利になる.低耐久の高速アタッカー相手には「ジャイロボール」が刺さる.確2程度のダメージを与えられる相手なら,どくまも戦法を取るよりも早く倒せる上に,「がむしゃら」を隠すことによって後続へ負担をかけられる.

今大会では最も活躍したMVPミノマダムではあるが,「どくまも」型故に明確な弱点が存在する.そう,「どくどく」を無効化する相手である.特に,鋼タイプは「ジャイロボール」を半減する上に,さほど素早さが高くないのでダメージを与えるすべが殆ど無い.残りHPに注意しつつ,「ジャイロボール」でちまちま削りながら倒れる前に「がむしゃら」をするのが精一杯である.とはいえ,不利な相手にもそれなりの戦果を上げられるので安定性が高く,選出しやすかった.

へろいん[くさきのミノ]

構成 持ち物
れいせいHC クサZ
技構成  
リーフストーム シャドーボール
めざめるパワー(炎) ふいうち

前述の『あへん』を選出しない場合(つまり,相手の炎対策が必要なさそうに見える相手)に選出する高火力アタッカー.「リーフストーム」をZ技化することで火力を保ったまま運用できるのが強み.また,Z技が必中であることで助けられる場面もあった.

「シャドーボール」は有用な技ではあるが,メインの草タイプ技が通りにくい鋼タイプは「めざめるパワー(炎)」で対処が可能なので,第七世代で習得した「むしのさざめき」を代わりに採用することで幅が広がるはずだ.今大会で使用したパーティは,虫タイプ技が後述するスカーフ型の「むしくい」しか搭載していなかったため,本来有利である草タイプのポケモンに苦戦するという結果を招いてしまったのは大きな反省点である.

えちれん[すなちのミノ]

構成 持ち物
ようきAS こだわりスカーフ
技構成  
じしん ロックブラスト
むしくい じわれ

鈍速のミノマダムの弱点を補うスカーフ型…と言いたいところだが,実際には「じわれ」持ちであることが採用の理由の殆どを占める.基本的に種族統一パではない通常パでは,「こだわりスカーフ」を持たせたところで抜ける相手は非常に少ない.さらに,炎対策の『にこちん』の選出率が非常に高く,『同じ種類のフォルムは1体までしか選出しない』という個人的な縛りによって,選出されることは殆どなかった.

通常パ相手では出番がないが,この型の本領は対種族統一パである.今大会はある程度の回数で種族統一パと対戦する機会も多いと考えていた.相手が種族統一パであれば,「こだわりスカーフ」で抜けるか抜けないかは一目瞭然であるし,種族統一パらしい「かげぶんしん」などの積み技と「ねむる」を組み合わせた型を突破する手段になりうる.そのような型は,前述の『かどみうむ』のような型が手も足も出ない型なので,ある意味相性補完のような役割も担っている.大会のルール上,パーティが固定なため,種族統一パで極端にミノマダムをメタるような技構成を組むことはできないだろうという予想もあったため,普通パ相手に比べれば選出しやすかったように思う.

ぷろぺん[ゴミのミノ]

構成 持ち物
ゆうかんHA ハガネZ
技構成  
ジャイロボール ダストシュート
ふいうち まとわりつく

きっと環境に多いであろうミミッキュを対策したい…というよくわからない目的のために採用してしまった悲しみの型.結果的に言えば,ミミッキュ自体は『にこちん』と『かどみうむ』で対処が可能であり,当初の目的通りの動きをすることはなかった.加えて,ミミッキュ自体の数も多くなかったのが,更に逆風であった.カプ系などのフェアリー対策も兼ねていたが,大会中の「ダストシュート」の命中率が30%を下回る驚愕の結果になったことも悲しみを増す要因となった.

パーティ自体が鋼タイプに弱いことが予め想像できていれば,この個体を「めざめるパワー(炎)」持ちの特殊アタッカーと入れ替えるのが,より強いパーティを組むための最善手だったように思う.

また,第七世代で新規習得した「メタルバースト」を使える型を用意するのも面白そうだ.とはいうものの,「きあいのタスキ」は前述の『あへん』型で使用してしまっており,道具の重複を縛っている以上,運用が難しいという最大の欠点を抱えている.

3.戦績と反省点

今大会の切断と初手降参を除いた全43戦の対戦結果から,勝敗の原因を考察する.対戦データのまとめは,スペースの都合上,3章末尾の表に記載する.

3.1 相手の選出パターン

今大会では,フォルム違いのミノマダム3種で対戦に望んだので,すべてのフォルムに弱点となるタイプは少ない.最も注意すべきタイプは炎タイプで,「くさきのミノ」「ゴミのミノ」に4倍,「すなちのミノ」に2倍となる.飛行タイプは「くさきのミノ」に4倍,「すなちのミノ」に2倍,「ゴミのミノ」に等倍であり,選出したすべてのミノマダム有利というわけではないが,炎対策を引き受ける「すなちのミノ」に対しては非常に有効なので炎の次に注意が必要だ.そこで,特に警戒する必要のあるタイプである炎タイプや飛行タイプのポケモンを,どのタイミングで選出するかを基準に,相手の選出パターン下記の4種類に分類した.

初手パターン

炎タイプや飛行タイプのポケモンを初手で選出するパターン.初手から全力でミノマダム統一を潰しにかかってくる.

温存パターン

炎タイプや飛行タイプのポケモンを初手で選出せずに,他のポケモンで様子見をしてから後続でミノマダム統一を倒しに来る.

両対応パターン

不幸にもパーティ内に有利ポケモンが複数存在するため,初手と後続の両方で選出されてしまうパターン.初手パターンと温存パターンを組み合わせた状態になるのでとても辛い.

種族統一パターン/準種族統一パターン

パーティがすべて同じポケモンのため,ポケモンのタイプ基準の判断は不可能であるため個別に集計する.種族統一パの中に一匹だけ進化前,分岐進化,違うポケモンが混ざっているパターンを便宜上「準種族統一」と表記するが,集計は種族統一に含める.

その他パターン

上記パターンのどれにも当てはまらないパターン.たまたまパーティに該当タイプが入っていなかった場合に多いが,代わりに強力なポケモンで構成されており,対策という対策もないので実際強い.

上記の5分類のパターンごとに勝敗を集計した結果を表1に示す.

表1.各パターンの勝敗

  勝ち 負け 勝率
初手 0 6 0.0%
温存 4 8 33.3%
両対応 0 3 0.0%
その他 2 5 28.5%
種族統一 9 6 60.0%
合計 15 28 34.8%

上記の結果から,初手パターンと両対応パターンにおいて,全ての対戦で敗北するという事実が判明してしまった.これは,温存パターンの選出をする相手が多そうだったため(実際,温存パターンは初手パターンの2倍であった),温存パターンに的を絞った選出をした結果である.原因は単純で,初手に「ゴミのみミノ」を選出して相手の炎タイプを対面することになっただけである.この対面をしてしまうと,交換しなければ一撃死,交換した場合は後続の「オッカのみ」や「きあいのタスキ」で耐えた後,次ターンに先手を取られて倒される…という敗北一直線のシナリオとなる.初手を間違った瞬間に負けが確定しているのだ.両対応パターンは「もうなんかズルい」ということにして納得するしかない.

一方,温存パターンの場合は,こちらの対策の型にはめやすく,負け越してはいるものの,高めの勝率を記録している.

対種族統一では,比較的素早さが遅めの種族統一パと当たる機会が多く,弱点も付かれにくい相手だったので,分類したパターンの中では唯一勝ち越すことができた.

最終的には,11勝28敗で勝率は34.8%,14,469人中13,936位,最高レートは1500,最終レートは1390となった.

3.2 各個体の評価

今回使用したミノマダムの個体ごと選出率,選出時の勝率,勝利寄与スコアを表2に示す.

選出率は,全体戦中,その個体を選出した対戦の割合である.各フォルムを必ず1匹は選出する縛りの都合上,同じフォルムの選出率の合計は100%になる.

選出時勝率は,その個体を選出した対戦で勝利した割合である.その個体が相手を倒したかには依存せず,対戦そのものに勝利したかのみで判断する.

勝利寄与スコアは,[選出率×選出時勝率×10,000]で計算されるスコアで,全対戦中にその個体がどれだけ活躍したかの指標である.

表2.各パターンの勝敗

個体名 選出率 選出時勝率 スコア
あへん 81.4% 31.43% 25584
にこちん 86.1% 29.73% 25582
かどみうむ 72.1% 41.94% 30234
へろいん 18.6% 50.00% 9302
えちれん 13.9% 66.67% 9300
ぷろぺん 27.9% 16.67% 4652

選出率

選出率は,『あへん』,『にこちん』,『かどみうむ』の3匹が圧倒的な割合を占めている.これは「きあいのタスキ」持ちの『あへん』や,炎対策に重宝する『にこちん』が見せ合いの段階で選出がほぼ必須となるパターンが多かったためである.『かどみうむ』は『あへん』『にこちん』に比べると若干選出率が落ちる.これは,「どくまも」戦法を主としているため,鋼タイプや毒タイプなど,明らかに戦術が崩壊する相手がいる場合に選出できないことが原因である.

選出時勝率

『あへん』『にこちん』に関しては,選出時の勝率が3割程度となっており,選出率の高さも影響して全体の勝率に近い値になっている.

『かどみうむ』も,高い選出率に加えて,4割程度の勝率を誇っており,今大会で中核を担った存在であることがわかる.

『へろいん』『えちれん』は選出率は低いものの,選出した際の勝率が高く,『あへん』『にこちん』を選出しない場合のピンチヒッターとしての役割を果たしていると考えられる.

『ぷろぺん』に関しては,全ての固体中もっとも低い勝率となってしまった.もちろん,他の個体に較べて劣っているというわけではない.高い勝率を誇る『かどみうむ』が選出できなかった時の型として運用するはずが,効果がある相手が似ている「ジャイロボール」を両方覚えていたり,そもそも「どくどく」を無効化する相手に対して『かどみうむ』も『ぷろぺん』も有効打を持っていなかったことが原因である.『かどみうむ』が勝てない相手に『ぷろぺん』で勝つことが難しいため,選出された結果負けてしまったパターンが多かったと推測できる.

勝利寄与スコア

各個体の活躍度合いを勝利寄与スコアで表した.スコアが高いほど活躍したことを意味しているが,大会を通した体感での活躍度合いと一致した結果が出ている.このスコアにより,今後同じような対戦形式が採用される場合の改善点が見えてきた.

3.3 選出されるポケモン

ミノマダム統一パに対して,対戦相手がどのようなポケモンを選出してくるのか調査を行った.結果として,一位のリザードンが4回,二位のシェイミ(スカイフォルム)が3回,以降2回選出されたポケモンとしてパルシェン,カプ・レヒレ,ガラガラ(アローラのすがた),ヘラクロス,バシャーモ,ミミッキュ,ゲノセクト,ディアンシー,ボルケニオン,マーシャドーという結果になった.

タイプ別に集計を行うと,炎,飛行,水,フェアリー,ゴースト,鋼タイプが特に多いことがわかる.炎,飛行は想定した要注意タイプなので予想の範囲内であったが,水タイプと鋼タイプが多めに選出されたことは予想外であり,新たな発見であった.水タイプは「くさきのミノ」に不利そうに見えるが,炎対策の要である「すなちのミノ」に有利な他,耐性の高い「ゴミのミノ」にも等倍のダメージを与えられることが選出の多かった要因と考えられる.鋼タイプは「すなちのミノ」で対処しやすいが,「くさきのミノ」での突破は難しく,「ゴミのミノ」に関しては突破手段がないに等しい.対処を誤って一気に全滅するような脅威ではないものの,今後はより一層注意が必要である.フェアリーとゴーストに関しては,特にミノマダムに対して有利というわけではなく,大会のルール上,ミミッキュ,マーシャドー,カプ系などが多いことが原因であると考えられる.

ID 勝敗 相手の
選出ポケモン
(先発は左列)
    選出
タイプ
選出した
ミノマダム
(先発は左列)
   
1 パルシェン マーシャドー フーディン その他 [鋼]
かどみうむ
[地]
えちれん
[草]
あへん
2 ウォーグル ガラガラA ケンタロス 両対応 [鋼]
かどみうむ
[草]
あへん
[地]
にこちん
3 キュウコンA キュウコン シェイミS 温存 [鋼]
ぷろぺん
[地]
にこちん
[草]
あへん
4 マッギョ マッギョ マッギョ 種族 [地]
えちれん
[鋼]
かどみうむ
[草]
あへん
5 リザードン リザードン ヒードラン 両対応 [地]
にこちん
[草]
あへん
[鋼]
ぷろぺん
6 ミミッキュ パルシェン ガブリアス その他 [地]
にこちん
[鋼]
ぷろぺん
[草]
あへん
7 ギャラドス フェローチェ ガラガラA 温存 [地]
にこちん
[鋼]
かどみうむ
[草]
あへん
8 キリキザン キリキザン キリキザン 種族
統一
[地]
えちれん
[鋼]
かどみうむ
[草]
へろいん
9 ボーマンダ ミミッキ カプ・コケコ 初手 [鋼]
ぷろぺん
[草]
あへん
[地]
にこちん
10 バシャーモ ラティアス ハッサム 初手 [鋼]
かどみうむ
[地]
にこちん
[草]
あへん
11 ポリゴンZ ポリゴンZ ポリゴンZ 種族
統一
[鋼]かどみうむ [地]にこちん [草]あへん
12 ネイティオ マギアナ ボルケニオン 両対応 [地]にこちん [鋼]ぷろぺん [草]あへん
13 エルフーン ペラップ ムクホーク 温存 [鋼]かどみうむ [草]へろいん [地]にこちん
14 グライオン ミミロップ ギルガルド 初手 [鋼]ぷろぺん [草]へろいん [地]にこちん
15 メガヤンマ オーダイル ゲンガー 初手 [鋼]ぷろぺん [地]にこちん [草]あへん
16 サンドA サンドパンA サンドパン 準種族
統一
[地]にこちん [鋼]かどみうむ [草]あへん
17 ニョロトノ ラグラージ カミツルギ その他 [鋼]かどみうむ [草]あへん [地]にこちん
18 バイバニラ ウィンディ ウツロイド 温存 [地]にこちん [鋼]かどみうむ [草]あへん
19 ガブリアス ガブリアス ガブリアス 種族
統一
[鋼]かどみうむ [地]にこちん [草]あへん
20 ディアンシー シェイミS ゲノセクト 温存 [地]にこちん [草]あへん [鋼]かどみうむ
21 ドーブル ドーブル ドーブル 種族
統一
[鋼]かどみうむ [地]にこちん [草]あへん
22 ナットレイ リザードン ブルンゲル 温存 [草]あへん [地]にこちん [鋼]かどみうむ
23 ブロスター リザードン カイリュー 温存 [地]にこちん [鋼]かどみうむ [草]あへん
24 コソクムシ イシツブテA ユキカブリ その他 [草]あへん [鋼]かどみうむ [地]にこちん
25 ヤドラン ヤドラン ヤドキング 準種族
統一
[鋼]かどみうむ [地]えちれん [草]あへん
26 ゲノセクト ジュカイン カプ・レヒレ その他 [鋼]ぷろぺん [草]あへん [地]にこちん
27 ドーブル ドーブル ドーブル 種族
統一
[地]えちれん [草]へろいん [鋼]かどみうむ
28 ヘラクロス ビクティニ シェイミS 温存 [鋼]かどみうむ [草]あへん [地]にこちん
29 フライゴン バクフーン ヘラクロス 温存 [鋼]かどみうむ [地]にこちん [草]あへん
30 ロトムF ロトムF ロトムF 種族
統一
[鋼]かどみうむ [地]にこちん [草]へろいん
31 エルレイド エルレイド エルレイド 種族
統一
[鋼]かどみうむ [地]にこちん [草]あへん
32 マーシャドー カエンジシ ライボルト 温存 [鋼]かどみうむ [地]にこちん [草]あへん
33 レアコイル レアコイル レアコイル 種族
統一
[鋼]ぷろぺん [地]にこちん [草]あへん
34 チラチーノ チラチーノ チラチーノ 種族
統一
[鋼]かどみうむ [地]にこちん [草]へろいん
35 ドレディア ドレディア ドレディア 種族
統一
[鋼]かどみうむ [地]にこちん [草]あへん
36 バンギラス ブーバー アシレーヌ 温存 [鋼]かどみうむ [地]にこちん [草]あへん
37 バシャーモ ディアンシー ロトムW 初手 [草]へろいん [地]にこちん [鋼]かどみうむ
38 ボルケニオン エレキブル サザンドラ 初手 [草]あへん [鋼]かどみうむ [地]にこちん
39 ゲッコウガ トリトドン シャンデラ 温存 [草]あへん [鋼]かどみうむ [地]にこちん
40 ランクルス ランクルス ランクルス 種族
統一
[鋼]ぷろぺん [草]あへん [地]えちれん
41 ルガルガン カプ・レヒレ カプ・テテフ その他 [鋼]ぷろぺん [草]あへん [地]にこちん
42 アンノーン アンノーン アンノーン 種族
統一
[地]にこちん [草]へろいん [鋼]ぷろぺん
43 ハガネール テッカグヤ ワルビアル その他 [地]にこちん [鋼]かどみうむ [草]あへん

4.要注意ポケモン

今大会で種族統一パーティ以外の通常パーティと対戦した際に,特に注意が必要なポケモンをピックアップして紹介する.

ボルケニオン

要注意タイプである炎タイプと,炎タイプを対策する「すなちのミノ」にピンポイントで刺さる水タイプを複合した凶悪ポケモン.特に,専用技の「スチームバースト」が当たりやすい「ハイドロポンプ」なうえに,「やけど」の追加効果まで付いているので完全に「すなちのミノ」をメタっている.そのため,選出の読みで『あへん』の「きあいタスキ」+「がむしゃら」を決めないと負けが確定してしまう.幸い,今大会のような特別なルールでしか遭遇しないのが救いではある.

シェイミ(スカイフォルム)

「てんのめぐみ」+「エアスラッシュ」がとにかく強力で,6割の「ひるみ」を引かないように祈りながら対戦するしか無い.どう考えても負け筋の塊で,素早さの関係上,一匹一殺になりがちなミノマダム統一パでは,一度「ひるみ」が入っただけで負けになる対戦が非常に多い.他の要注意ポケモンであれば「きあいのタスキ」+「がむしゃら」で対処できるが,シェイミの場合は6割の確率で突破されてしまうので,体感では相当厳しい相手になってしまう.どくまも型の『かどみうむ』で突破したことはあるが,「がむしゃら」を打つ瞬間に「ひるみ」が入るとパーティが全滅するので,運が良かったとしか言いようがない. シェイミと対面している間に「ひるみ」を引かない祈りの強さで対処していくしか術がないのである.

リザードン

炎・飛行タイプ自体が既に凶悪であるが,ただタイプだけが問題となるわけではない.メガシンカによってタイプが変動するので,「じしん」と「ロックブラスト」の二択を外すと負けが確定する(ちなみに,ロックブラストの攻撃回数が少なくても詰む).特に,メガリザードンYになったときが問題で,「ひでり」状態での「オーバーヒート」などの高火力技は,「オッカのみ」ごと「すなちのミノ」を吹き飛ばすので,現状の努力値配分では対処が不可能だ.これまた「きあいのタスキ」を持っている『あへん』の選出に頼るしか無いのである.

テッカグヤ

鋼・飛行というミノマダム側からの有効打が全くないタイプ相性に加えて,なぜか炎技を使うことができるヤバいやつ.幸い,遭遇率や選出率が高くなく(選出すれば勝てるのに何故だ?),苦戦を強いられた印象は薄かったが,ミノマダムを滅ぼすだけのポテンシャルが非常に高く警戒が必要である.

ヘラクロス

ヘラクロス…というよりはメガヘラクロスという分類が正しいかもしれない.要の1つである「きあいのタスキ」を丁寧に潰してくる.同じ連続技使いであるパルシェンにも同じことが言えるが,パルシェンと較べてミノマダムの攻撃に対する耐性が極めて高いのが特徴である.攻撃能力も高く,純粋な殴り合いでも勝ち目は薄いので,露骨な弱点技を撃ってこないにも関わらず対処が難しい.

マーシャドー

原因は不明だがとにかく強い.暴力.

5.名勝負ピックアップ

今大会の対戦において,個人的に面白かった対戦をピックアップして戦況を報告する.対戦ナンバーは前述の表3に記載してあるIDと一致する.

No.4[マッギョ統一]

初手の選出は『えちれん』.「こだわりスカーフ」で上からマッギョを削る作戦だったが,「じしん」では一撃では倒すことができなかった.マッギョの反撃はおそらく「とびはねる」を元にしたZワザ「ファイナルダイブクラッシュ」.弱点を突かれたことで一撃で『えちれん』が倒されてしまう.

1匹目のマッギョは後続の『あへん』の「リーフストーム」で倒し,続くマッギョに対してはダウンした特攻を回復させるために『かどみうむ』と交換する.その後,マッギョが「かみなり」を撃つが外れ,その間に『どくまも』戦法でマッギョの体力を削る.マッギョは「どくどく」のダメージを避けて交換,「じわれ」で『かどみうむ』を落としにかかるが,これも当たらない.最終的に「かみなり」を3回,「じわれ」を3回外したマッギョは「どくどく」の餌食になってしまった.

結果:勝ち

No.6[ミミッキュ / パルシェン / ガブリアス]

初手は『にこちん』とミミッキュの対面.「つるぎのまい」をするミミッキュに対して,「ロックブラスト」で「ばけのかわ」を貫通しながらダメージを与える.攻撃の上がった「じゃくれつ」をギリギリで耐え,返しの「じしん」でミミッキュを撃破する.

次に繰り出されたのはパルシェン.「つららばり」で『にこちん』が倒され,後続として『ぷろぺん』を繰り出す.『ぷろぺん』は「ジャイロボール」のZワザ「ちょうぜつらせんれんげき」で攻めるが,「まもる」で僅かな貫通ダメージに抑えられてしまう.その後,「ジャイロボール」と「つららばり」でお互いの体力は残り僅かに.最終的に『ぷろぺん』の「ふいうち」,続く『あへん』の「ふいうち」でパルシェンを仕留める.

最後に登場したのはガブリアス.『あへん』がカブリアスの「ほのおのキバ」を「きあいのタスキ」で耐え,「がむしゃら」でお互いのHPが1になる.迷わず「ふいうち」を選択し,変化技がなければ勝ちと思っていたところで「ふいうち」が失敗.返しでガブリアスが撃ってきたのは,なんとZワザ.Zワザとなった「砂かけ」で回避率を二段階上昇させながら『あへん』の命中を下げる.「ふいうち」と「すなかけ」で睨み合いをした後,ついにガブリアスが攻撃に入る.「ふいうち」を攻撃技に合わせることはできたが,命中ダウンと回避アップが影響して命中せず,ガブリアスの攻撃が通った.

結果:負け

No.8[キリキザン統一]

地面が弱点&「こだわりスカーフ」で抜ける素早さなので『えちれん』を先発.「じしん」で先制することに成功するが,ギリギリ落とすことができない.返しの「ハサミギロチン」は回避することに成功する.相手の「ふいうち」でHPを半分持っていかれたものの,無事1匹目を突破した.

2匹目のキリキザンは1匹目と同じく「ふいうち」を使ってくると読んで『かどみうむ』に交換するが,ここで「はたきおとす」で「大ダメージ」,さらに「たべのこし」を落とされてしまう.もう一発「はたきおとす」を耐えられそうなHPだったが,乱数で2発で落とされてしまった.続く『へろいん』で体力を削り,『えちれん』の「じしん」でとどめを刺す.

しかし,3匹目のキリキザンが「ふいうち」を持っていたため,『えちれん』が攻撃する前に倒されてしまった.

結果:負け

No.11[ポリゴンZ統一]

『かどみうむ』を先発するが,「トリック」で「たべのこし」と「こだわりスカーフ」を交換されてしまい,技が「どくどく」で固定されてしまう.ここで交換すると敗北が濃厚なので,「どくどく」を連打しつつターンを経過させて毒のダメージを蓄積させていく.しかし,「シャドーボール」の追加効果で特防が下げられてしまったため,やむなく『にこちん』に交代.『にこちん』への「シャドーボール」でも追加効果で特防が下がってしまったため,『かどみうむ』に交換しなおす.ポリゴンZは「トライアタック」を選択していたため半減で耐えられるかと思いきや,なんとここで急所に命中し『かどみうむ』が倒されてしまう.『にこちん』の「ふいうち」でなんとか1匹目を倒すことができた.

2匹目のポリゴンZは「こごえるかぜ」で『にこちん』の弱点をついてくる.どうにか1発は耐えたが,返しの「じしん」もHPの半分少し手前までしかダメージを与えることができなかった.最後の「ふいうち」で若干HPを削ったところで,ポリゴンZの「オボンのみ」が発動し,体力が「ふいうち」前よりも多くなってしまう.最後の希望である『あへん』の「リーフストーム」も「オボンのみ」で回復した分の体力を残されてしまうものの,相手の「こごえるかぜ」も『あへん』の体力を半分も削れていなかった.しかし,次の「こごえるかぜ」が急所にあたってしまい,最終的にすべてのミノマダムが倒されてしまった.

結果:負け

No.19[ガブリアス統一]

先発の『かどみうむ』が「きけんよち」で炎技を察知.「まもる」で様子見をしたところ,Z技の「ダイナミックフルフレイム」が炸裂し,「まもる」を貫通してダメージを与えられてしまう.続く「ほのおのキバ」で,無傷で『かどみうむ』が落とされてしまった.次に『にこちん』を選出.「つるぎのまい」の返しに「じしん」,「がんせきふうじ」を耐えてからの「じしん」で体力を削っていくが「ふいうち」圏内まで持っていくことができなかった.次の「ほのおのキバ」を「オッカのみ」で半減して受けきった所で「ひるみ」を引いてしまい,次のターンに「ふいうち」をしても倒し切ることができなかった.

後続の『あへん』で「ほのおのキバ」を「きあいのタスキ」で耐えながらの「リーフストーム」でどうにか倒すものの,残りHP1で後続の無傷のガブリアス2体を倒すことはどう考えても不可能であった.

結果:負け

No.21[ドーブル統一]

初手に『かどみうむ』を選出するものの,1匹目のドーブルに「あくまのキッス」で眠らされてしまう.ドーブルは「ムラっけ」で命中が下がる.こちらが寝ている間にドーブルは「みがわり」を使用し,「ムラっけ」でさらに命中を下げていく.ここで目が覚め,「シャイロボール」で「みがわり」を破壊することに成功する.次のターン,ドーブルは「あくまのキッス」を使うも命中がダウンしているため成功しない.一方,こちらは返しの「ジャイロボール」でHPの半分以上を持っていくことに成功する.このターンの終了時に,またもドーブルの命中がダウンする.次のターン,「キノコのほうし」を使ったドーブルだが,やはり命中せず,返しの「ジャイロボール」で1匹目のドーブルを突破することができた.

2匹目のドーブルは「かげぶんしん」からスタートし,「みがわり」「ねをはる」「かげぶんしん」とパターンに入れようとしてくるが,「かべぶんしん」で上げた回避を「ムラっけ」で下げていき,こちらの3連続「ジャイロボール」が全て命中したこともあり,2匹目もなんなく突破できてしまう.3匹目のドーブルを繰り出した時点で,相手は降参を選択した.まさに運だけで勝った試合と言えよう.

結果:勝ち

No.25[ヤドラン / ヤドラン / ヤドキング]

初手は『かどみうむ』を選出.こちらは「どくどく」,ヤドランは「ひかりのかべ」でお互いの場作りを行う.次ターン,「まもる」に「トリックルーム」を合わせられてしまう.「ジャイロボール」も「がむしゃら」も効果が薄いので「どくどく」を選択すると,運良くヤドランが2匹目のヤドランに交換し,後続に毒を盛ることに成功する.

2匹目のヤドランがメガヤドランにメガシンカし,「めいそう」で強化していく.こちらはやることがないのでひたすら「がむしゃら」を連打するも,メガヤドランは「めいそう」をやめる気配がない.4段階まで「めいそう」を積み,毒で体力が危なくなったメガヤドランは「ねむる」を使用.起きるまで適当にターンを過ごして再度「どくどく」を入れる.「めいそう」を6段階積み終わったメガヤドランは続けて「てっぺき」を使用し最強のメガヤドランへの階段を登っていく.再度HPが少ないメガヤドランが「ねむる」タイミングで「じわれ」持ちの『えちれん』に交換.メガヤドランが寝ている間に「じわれ」を決め,最強のメガヤドランを突破することに成功する.

続くヤドキングも「こだわりスカーフ」で先制して「じわれ」を1発で決めるラッキーパンチで突破.最後に残ったヤドランには「じわれ」を3発外してしまうが,既に毒状態のためHPは危険域に.最後は『あへん』のリーフストームを命中させヤドラン一家を倒しきった.

結果:勝ち

No.27[ドーブル統一]再戦

偶然にもNo.21で対戦したドーブル統一パと再戦することになった.「ムラっけ」戦法を取ることが前回の対戦で判明したので「こだわりスカーフ」と「じわれ」を持つ『えちれん』を先発.「こだわりスカーフ」で先手を取って「じわれ」を撃つが外れてしまい,返しの「キノコのほうし」で眠らされてしまう.眠ってる間に「みがわり」を貼られ,さらに「バトンタッチ」で後続に繋げられてしまう.「みがわり」相手に「じわれ」は不利なので『へろいん』に交換.「めざめるパワー」で「みがわり」を破壊する.次ターン,「かげぶんしん」に「リーフストーム」のZワザ「ブルームシャインエクストラ」を合わせるが,「きあいのタスキ」持ちのドーブルだったため攻撃を耐えられてしまった.「めざめるパワー」でトドメを刺しにかかるが「バトンタッチ」で逃げられてしまう.

ここで『えちれん』に交代するが,再び「キノコのほうし」で眠らされ,「みがわり」から「バトンタッチ」と繋げられてしまう.「バトンタッチ」で交換後に目が覚め,「じしん」で「みがわり」を破壊した時,ドーブルが「こころのめ」を使用する.すかさず『かどみうむ』に交換し,案の定飛んできた「じわれ」を回避する.ドーブルは交換を阻止するために「まとわりつく」で拘束を開始.『かどみうむ』は所謂「どくまも」型なので,次ターンに飛んできた必中の「じわれ」を「まもる」で防ぐ.その後,どうにか「どくどく」を命中させ,「まもる」を駆使しながらドーブルのHPを削っていく.「じわれ」のPPを削るために複数回交換を行ったのち,『ぷろぺん』の「リーフストーム」が遂にドーブルに命中して一撃でドーブルを葬った.この時点で勝ち手段を失ったのか,次のドーブルが出てきた時点で降参が選ばれた.

結果:勝ち

No.30[フロストロトム統一]

選出画面でウォッシュロトムと誤認していたため,選出がウォッシュロトムに対する選出になってしまったという問題が発生していた.気がついたのが1匹目を見たあとなので時既に遅しである.

先発は『かどみうむ』.ロトムの「10マンボルト」を耐えながら「どくどく」と「まもる」で体力を削っていく.体力が減ってきたロトムは「まもる」のタイミングで後続へ交代.正直コレが一番困る.交代したロトムの「めざめるパワー(炎)」で『かどみうむ』が倒されてしまう.

「めざめるパワー(炎)」を見た以上『へろいん』を出すわけにもいかず『にこちん』を選択せざるを得ない.その『にこちん』も「ふぶき」のZワザ「レイジングジオフリーズ」で一撃でやられてしまう.最後に残された「へろいん」が「ふぶき」を避けたあとに「リーフストーム」のZワザ「ブルームシャインエクストラ」を放つもロトムを倒し切ることができず,次ターンの「ふぶき」で一撃で倒されてしまった.

結果:負け

No.31[エルレイド統一]

初手は安定の『かどみうむ』を選出.エルレイドの初手はまさかの「ねむる」.こちらは「ねむる」をみた時点でもはや無意味な「どくどく」を入れる.さらに「ねむる」で毒と体力を回復したエルレイドは「Zねごと」で急所ランクを上げて「つじぎり」をZワザ化.運良く急所には当たらずに「ジャイロボール」で反撃する.その後,「がむしゃら」を駆使して体力を削っていくが,「ねごと」で撃った「つじぎり」が2連続で急所に当たり『かどみうむ』が落とされてしまう.『にこちん』を選出し,「ねむる」に合わせて「じしん」,「ストーンエッジ」急所に耐えてさらに「じしん」で1匹目のエルレイドを倒す.次に出てきたエルレイドは「じしん」を連打する『にこちん』に対して「リフレクター」「かなしばり」で応戦.「じしん」を封印された『にこちん』に対して「おきみやげ」をして退場する.最後のエルレイドはメガエルレイドにメガシンカ.攻撃能力を失った『にこちん』の前で「つるぎのまい」を2回使用して攻撃力を大幅に上げる.その後,「サイコカッター」急所で『にこちん』が倒されてしまう.しかし最後に残ったのは「きあいのタスキ」持ちの『あへん』.「サイコカッター」を「きあいのタスキ」で耐えて「がむしゃら」,メガエルレイドが先制技を持っていないことを祈りながら「ふいうち」を選択し,みごと「ふいうち」が決まりメガエルレイドを突破した.

結果:勝ち

No.33[レアコイル統一]

相手が鋼タイプなので『ぷろぺん』を初手で選出.とは言うものの,「ジャイロボール」も「ダストシュート」も効かないため,しかたなく「まとわりつく」を選択.レアコイルは「ボルトチェンジ」で後続と交代し,後続に「まとわりつく」がヒットする.なんだか嫌な予感がしたので「ふいうち」を選択すると「めざめるパワー(炎)」が飛んできて『ぷろぺん』がこんがり焼かれてしまう.ここで炎対策の『にこちん』を選出し,「めざめるパワー(炎)」を「オッカのみ」で軽減しつつ,返しの「じしん」でレアコイルを仕留める.

後続のレアコイルの「ラスターカノン」もどうにか耐えきり「じしん」で反撃するが,「がんじょう」で一撃とはいかなかった.次ターン,HP1のレアコイルを「ふいうち」で撃破し,最後のレアコイルにも「ふいうち」でダメージを入れておく.最後に『あへん』を選出するがレアコイルに決定打がないため「がむしゃら」+「ふいうち」作戦を実行することに.しかし,レアコイルの「ラスターカノン」の威力が思ったよりも低く,3割程度のHPを残した状態で「がむしゃら」を打ってしまう.多くのHPを残したレアコイルに対して「ふいうち」をしてみるがHPを削りきれるわけもなく,2度目の「ラスターカノン」で倒されてしまった.

結果:負け

No.34[チラチーノ統一]

初手は『かどみうむ』を選択.「スキルリンク」で5発必中の「ロックブラスト」を受けきり,反撃の「ジャイロボール」でHPの7割を持っていく.間にに「まもる」を挟んでHPを回復し,1ターン目と同じく「ロックブラスト」と「ジャイロボール」の応酬で1匹目のチラチーノを突破する.

2匹目のチラチーノは,おそらく「ふいうち」読みの「みがわり」からスタートするが「がむしゃら」を選択していたので「みがわり」を破壊できた.その後,チラチーノの「めざめるパワー(炎)」で『かどみうむ』が倒される.「めざめるパワー(炎)」の確認ができたので『にこちん』を投入.「めざめるパワー(炎)」を急所に当てられつつも「オッカのみ」でダメージを軽減し「じしん」で反撃.次のターンも同様のやり取りでチラチーノを突破した.

3匹目のチラチーノを「ふいうち」で削り,「アクアテール」を受けて『にこちん』は退場.『へろいん』は「リーフストーム」のZワザ「ブルームシャインエクストラ」で勝負を決めにかかるが,チラチーノは「こらえる」で攻撃を耐えきり,さらに「チイラのみ」で攻撃をアップさせる.しかし,最後は「ふいうち」が決まり,すべてのチラチーノを撃破することができた.

結果:勝ち

No.35[ドレディア統一]

耐性的に草タイプに強い『かどみうむ』を初手で選出.ドレディアの「ちょうのまい」に「どくどく」を合わせる.「まもる」で時間稼ぎをして連続で積まれるといけないので,ここは「ジャイロボール」を選択.素早さが上昇しているため「ジャイロボール」の威力も高く,ドレディアの「ギガドレイン」を余裕を持って受け流しつつ「ジャイロボール」2発で1匹目のドレディアを倒した.

2匹目のドレディアも初手は「ちょうのまい」.こちらも同じく「どくどく」を合わせる.次のターン「ドレディア」の「めざめるパワー(炎)」を受けるもギリギリHPが残り「ジャイロボール」で反撃.「まもる」を一回はさんだ後,「めざめるパワー(炎)」で倒されてしまうが,毒のダメージが累積し,同ターンでドレディアを倒すことができた.

こちらは『にこちん』,相手は最後のドレディアを繰り出す.「みがわり」を使うドレディアに対して「ロックブラスト」で反撃し,「みがわり」を貫通するダメージを与える.その後「ちょうのまい」に「ロックブラスト」をぶつけてHPは残り半分.しかし,ドレディアの「ギガドレイン」で『にこちん』のHPは半分以下に.さらに大幅に体力を回復されてしまう.最後に「ふいうち」で削るものの「ギガドレイン」の回復量でほぼ無効化されてしまった.最後に残った『あへん』だが,有効な攻撃手段が無いため祈るように「どくどく」を選択するも「みがわり」で防がれてしまう.3度の「リーフストーム」でようやく「みがわり」を破壊する頃には,もうHPがわずかしか残っていなかった.

結果:負け

No.40[ランクルス統一]

「マジックガード」で何もできなくなる『かどみうむ』に変わって『プロペン』を選出.まずは「まとわりつく」で様子見(そもそも,「まとわりつく」も効果がない可能性もあるのだが今時点で気がついていない).一方,ランクルスは「トリックルーム」を使用する.安定して「ダストシュート」を外しつつ,計2発の「シャドーボール」を耐えながら,「ジャイロボール」のZワザ「ちょうぜつらせんれんげき」でHPをごっそりもっていく.ミリ残しのHPを「まとわりつく」のダメージで削りきり1匹目を突破する.

2匹目のランクルスに「ふいうち」でダメージを与えながら『ぷろぺん』は退場.続く『あへん』が「めざめるパワー」をギリギリで耐えつつ「リーフストーム」で反撃.ここで「トリックルーム」の効果が切れ,『あへん』が先手をとり2匹目を撃破.

続く3匹目のランクルスには先制の「がむしゃら」でHPを危険域まで削り取る.最後は「こだわりスカーフ」持ちの『えちれん』の「むしくい」で勝負を決めた.

結果:勝ち

No.42[アンノーン統一]

こちらの初手は『にこちん』。1匹目のアンノーンを「ふいうち」で仕留める。続くアンノーンを「ふいうち」で仕留め、最後のアンノーンを「ふいうち」で仕留めた。

結果:勝ち

6.おわりに

今大会を通してバトレボ以来となる通常パも含めたランダム対戦を行うことができた.対通常パに対する勝率が芳しくなかったことが悔やまれるが,対戦の面白さを再認識できた素晴らしい大会であった.一方で,課題も多い.特にまるで第四世代で思考が停止したようなパーティ・技構成は今後環境が変わるに連れてアップデートしていく必要がある.

将来発売されるであろう本編シリーズで種族統一パが日の目を見ることを切に願う.