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ShuzokuTouitsuJournal

種族統一論文とりまとめ用

シャドースチールで使用したエルレイドの型紹介と基本的な運用方法

エルレイド統一 アット

1.基本型アタッカー

エルレイドをアタッカーとして運用するにあたって基本となる「エルレイドナイト」を持たせた型である.メガエルレイドはこうげき,ぼうぎょ,素早さがバランスよく上昇するため,メガ進化前と比べて非常に優れたアタッカーとなる.そのため,メガエルレイドは汎用性を持たせ,高火力を押しつけるという型での運用が一番適していると考える.中盤から終盤にかけての掃除役として運用することで,メガエルレイドを一番活躍させることができるだろう.

メガエルレイドは110族であるため,メガリザードンやメガガルーラ,れいじゅうフォルムのランドロスやボルトロスなどといった強力なポケモンを上から制圧することができる.最速101族抜きまでS,残りHABに努力値を振り分けた型を基本エースとして運用した.ただ,最速ガブリアスを抜けるところまで,或いは最速まで振り切ってもよかったと感じる試合もいくつかあった.

今回のわざ構成は,「インファイト」「サイコカッター」「じしん」「つるぎのまい」.タイプ一致の二つはほぼ確定である.「しねんのずつき」ではなく「サイコカッター」である理由は,非接触技であること,命中率が100%であること,急所に当たりやすいこと,以上の三つである.

「じしん」に関しては,「れいとうパンチ」と最後まで悩んだが,ギルガルドの処理ルートを複数持たせたかったため採用に至った.「つるぎのまい」は,「じしん」を採用するならば切っても切れない.素の「じしん」では火力不足である.

2.対フェアリータイプ

タイプ相性上不利であり,エルレイドからフェアリータイプに「こうかばつぐん」で撃てるわざは,「どくづき」と「しぜんのめぐみ」のみである.そのため,対フェアリータイプ専用の型をパーティに仕込む必要がある.

「しぜんのめぐみ」は2回目以降の有効打を失ってしまうため,今回は「どくづき」を主軸に考えた.

「どくづき」を「こうかばつぐん」で受けないフェアリータイプはクチート,メレシー,クレッフィー,ディアンシー,ミミッキュ,マギアナの6種類である.この中で,高威力のかくとうタイプのわざを「いまひとつ」以下にするポケモンはミミッキュのみである.

これにより,エルレイドからフェアリータイプへの回答として最も有効であるものは,「どくづき」を元にした「アシッドポイズンデリート」と,タイプ一致で攻撃が可能なかくとうタイプのわざ,という組合せであると考えられる.ミミッキュも防御が高いわけではなく,回復手段も「いたみわけ」とZワザのみであるため,押し切れると判断した.

上記の理由から,コンセプトである「どくづき」は確定とする.ちなみに,HD特化でもC特化メガサーナイトの「フェアリースキン」補正の乗った「ハイパーボイス」を56.2%の確率でしか耐えられない.そのため,火力に数値を割くことは叶わない.つまり,Zワザが撃てない場合,火力にはそこまで期待できない.どくタイプが通らないはがねタイプやじめんタイプにひかれてしまったことを考えて「インファイト」「リーフブレード」などを添えるとよい.

火力不足を補う「つるぎのまい」があると,「こうかばつぐん」で技が撃てないような状況になってもある程度戦える.

今回,かくとうタイプわざは「かわらわり」,残りの枠に「どくどく」と「おにび」を採用し,フェアリータイプ以外と対面した時はサポートに特化する型にした.

3.対ひこう・ゴーストタイプ

フェアリータイプと同様に不利タイプなのだが,フェアリータイプと違い撃てる技が多い.今回は,それらの弱点となる「ストーンエッジ」と「つじぎり」を採用した.もちものは「ノーマルZ」で,「ねごと」を採用したZねごと型とした.

「Zねごと」は急所に当たりやすくなる(2ランクアップ)という追加効果がある.エルレイドは急所に当たりやすいわざが豊富であるため,相性が良い.また,「Zねごと」で出たわざはZワザになるため,攻撃わざを引いた場合は50%で急所に当たるZワザとなる.

わざ構成は「ねむる」「ねごと」「ストーンエッジ」「つじぎり」で確定とする.性格はいじっぱり,努力値の配分はHABとした.

4.起点作り

完全起点作り型のようきHS型.わざ構成は,「リフレクター」「かなしばり」「アンコール」「おきみやげ」とした.もちものは「ひかりのねんど」を持たせた.

こだわりアイテムを持っていると思われるポケモン(ランドロスなど)には「かなしばり」から動き,エルレイドより遅いポケモン(クチートなど)には「リフレクター」から動いて起点作りを行う.

エルレイドは物理アタッカーであるため,「いかく」持ちを非常によく誘う.ボーマンダ以外の「いかく」持ちがいた場合,この型から出していくことにより,被害を抑えることができる.

5.トリックルーム展開型

起点作り型で起点を作ることが難しいと想定される相手(主にボーマンダ)がいた場合に先発する型.性格はいじっぱり,努力値の配分はHAとした.

基本的に「トリックルーム」を張ってから後ろへ繋ぐため,「トリックルーム」は確定とする.「おきみやげ」があると安定する.残りの枠は,ここまで紹介してきた型でつらいポケモンや,もっと厚く対応したいポケモンによって決めるとよい.ラグラージを筆頭としたみず・じめん複合タイプに薄いため,ここでは「リーフブレード」と「かげうち」とした.

もちものは「クサZ」を持たせた.「きあいのタスキ」を持たせたかったのだが,甘えたボーマンダは「りゅうのまい」をすると信じてみず・じめん複合対策の枠とした.

余談だが,今回「トリックルーム」を展開するのは,そのほとんどがボーマンダ対策である.そのため,ゆうかん最遅である必要が無い.また,それ以外の仮想敵は軒並みエルレイドより足が遅い(ラグラージやナマズンは60族,ネンドールは75族).

6.とつげきチョッキ型

エルレイドは特殊耐久が高い.しんちょうHD特化に「とつげきチョッキ」を合わせた特殊耐久指数は47950.この数値は,特化クレセリアよりも高い.これを生かして,タイプ相性上不利ではないポケモン(フェアリー,ゴースト以外)のZワザを受けるといった,いわゆる盾としての運用をした.

起点回避の「ローキック」,ウルガモスなどに撃つ「ストーンエッジ」,状態異常なども受けてもらうことを考え「からげんき」,タイプ一致の「サイコカッター」を採用した.

総評

一貫してミミッキュが重かったという印象であるため,対策を設けたい.また,サーナイトやカプ・テテフなどの対策ルートをもう一つ設けておくべきだと感じた.単体性能が高いフェアリータイプの増加は勝率を下げる要因になったと言える.

エルレイドは,できることを決めてあげないと輝かせられないポケモンであることは間違いない.そのため,これからも深く研究していくことになるだろう.