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ShuzokuTouitsuJournal

種族統一論文とりまとめ用

元祖、水地面タイプに立ちはだかった第7世代の種族統一パ達

ヌオー統一パ りーな

1.ヌオー統一の紹介

2018年5月25日~28日に行われた,インターネット大会であるウルトラスーパーハイパーチャレンジ(以下,今大会)に「ヌオー統一」で参加した.本稿では,今大会でマッチングした「対種族統一パ」における戦績と考察をまとめた.

はじめに,実際に使用したパーティを紹介する.一部,努力値を調整している型があるが,Lv50のステータスでの調整なので割愛する.

びシソわず おくびょう CS (こだわりスカーフ)

じしん だくりゅう
れいとうビーム きあいだま

備考:素早さが勝てる状況では必ず選出する特殊型.ヌオーに抜かれることを想像出来ない相手を上から叩く.

スーみたん のんき HB (ゴツゴツメット)

のりかかり じこさいせい
ドわすれ たきのぼり

備考:物理受けと麻痺+怯み狙い.ドわすれも搭載し,特殊でも受けられるようにする.今大会ではゴツゴツメットの削りで活躍.

3ラーたん いじっぱり HA (こだわりハチマキ)

れいとうパンチ ストーンエッジ
たきのぼり じならし

備考:じならしはSを下げて後続に繋げる.耐久を振った相手だと,案外受けきられる.

たんたか★ わんぱく HB (たべのこし)

どくどく まもる
みがわり アンコール

備考:どくみが型,アンコールは要読み.耐久高めな相手に選出していく.

ボルしち むじゃき ACS調整 (きあいのタスキ)

じしん じならし
カウンター れいとうビーム

備考:対草タイプ兼タスキカウンター.対草タイプだけではなく,Sに振っているので,中速~鈍足クラス相手に強く出ていける.

Beaujolais ずぶとい HBC調整 (リンドのみ)

カウンター アンコール
ねっとう めざめるパワー(炎)

備考:元々は,対ハッサムを意識していたが,今回はリンドのみ&カウンターで奇襲をかける.

2.ヌオー統一における戦術

まず,仮想敵を定めることで,このパーティの作戦をパターン化でき,また,選出ミスを防ぐこともできる.そこで,仮想敵を3つにわけることにした.

①ヌオーが弱点を付けないポケモン

主に,同じ水タイプか,覚えている技で弱点をつけず,倒すのに苦労するポケモン.その場合,「たんたか★」と「3ラーたん」を選出し,「どくどく」を撒いて体力を減らしながら,高火力で切り崩していく.

素早さの低い相手であれば,「こだわりスカーフ」持ちの「びシソわず」や,素早さに多く振ってある「ボルしち」を選出し,攻撃する機会を作る.

②ヌオーが弱点を付けるポケモン

電気タイプや,地面タイプ,4倍弱点を付けるポケモンに対してこの作戦を取った.ヌオーにとってあまり苦手意識はないのだが,特に電気タイプは「くさむすび」と「めざめるパワー(草)」の採用率が高い.また,素早さが高いポケモンが多いのでどうしても攻撃する機会が少なくなりがちである.

この場合は,「きあいのタスキ」持ちの「ボルしち」と「リンドのみ」持ちの「Beaujolais」を選出し,少しでも相手の体力を削る.「めざめるパワー(草)」の採用が少ない相手であれば,「3ラーたん」を選出し,弱点を付いていく作戦も取れる.

③草ポケモン

相手が草ポケモンの場合は,非常に辛い戦いとなる.しかし,憶することなく,1匹でも多く倒すことを目標にする作戦である.「きあいのタスキ」と「リンドのみ」は必須選出になるので,「ボルしち」と「Beaujolais」は固定.素早さが抜ける状況であれば「びシソわず」を選出する.

以上,3つのパターンを据えて臨む.

①~③の作戦で共通して,相手の物理型から受ける接触技を「ゴツゴツメット」持ちの「スーみたん」で受けて相手の体力を削るという作戦もある.

これは,相手の「きあいのタスキ」を無効化することもできるので「種族統一パ」においても重要な作戦になるだろう.

3.マッチングした種族統一パとの対戦結果

対戦できる45回のうち,マッチングした「種族統一パ」との対戦は20回(18種)であった.

戦績は20戦4勝16敗.

長らく,ポケモン対戦すらやっていないというブランクがあったせいか,あまりいい成績を残せなった.

次に,マッチングした種族統一パとその対戦結果を2章で挙げた①~③の作戦パターンをどのポケモンに対して展開していったかと,勝敗結果と併せてまとめた.

1戦目vsミミロップ 負け

選出:たんたか★ 3ラーたん スーみたん

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

セオリー通りに,毒を撒きながら相手の体力を削っていく作戦.しかしながら,相手の「すりかえ」により,「とつげきチョッキ」を持たされた「たんたか★」は「わるあがき」で自滅.

後続の「3ラーたん」で攻めるも,相手から毒を撒かれて,短期決戦を強いられ,「メガミミロップ」に体力を削られた.「わるあがき」でそのまま自滅させずに,「スーみたん」への交代を早期に決断ができていれば良かった.

2戦目vsネクロズマ 負け

選出:たんたか★ 3ラーたん スーみたん

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

「どくどく」,「みがわり」で「めいそう」を積んだネクロズマ1体目を撃破.2体目に出てきたネクロズマが「みがわり」を貼りつつ積んできた「アシストパワー」で後続のヌオーたちが倒された.こちらが「みがわり」をしたくも,相手の「みがわり」を想定できずに,立ち回ってしまったため,「てっぺき」状態の「みがわり」を破壊することができなくなってしまった.特性「てんねん」をパーティに採用していないため,持ち味の積みストッパーを発揮できなかった.

3戦目vsアシレーヌ 負け

選出:たんたか★ 3ラーたん びシソわず

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

相手の1匹目にHC振り+こだわりメガネのような火力で押し切られ,こちらの攻撃もあまり入らない状況で3-0で完敗.相手の素早さは遅めなので,素早さ振りの型を早期に選出できていれば,処理できていたかもと悔やまれる対戦だった.

4戦目vsアシレーヌ 負け

選出:たんたか★ 3ラーたん スーみたん

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

3戦目の相手とは別人であったので,同じ作戦で臨んだ.お互い毒を撒き合う状況になったが,相手のアシレーヌは「ねむる」で毒を回復し,こちらがダメージを蓄積した状態になる.結果的に耐えきれず敗北.相手は「あまえる」を多用していたので,火力のある「3ラーたん」ですら受け切れてしまっていた.「ねむる」を使われた時の対処方法が確立できていなかった.

5戦目vsグライオン 勝ち

選出:3ラーたん スーみたん ボルしち

作戦:②ヌオーが弱点を付けるポケモン

警戒すべきは,「ヤチェのみ」や「きあいのタスキ」等で,「ハサミギロチン」の試行回数を稼がれることだったが,どうやら選出されて居らず,終始相手の「メロメロ」を受け続けながら,動ける隙に「れいとうパンチ」や「れいとうビーム」を撃っていった.

「ハサミギロチン」を2回受けたが,後続の「ボルしち」がその後の「ハサミギロチン」を掻い潜り,3体撃破できた.

6戦目vsトドゼルガ 負け

選出たんたか★ びシソわず 3ラーたん

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

「たんたか★」が「みがわり」で様子をみつつ,毒を撒いて行こうと画策したものの,相手の「アンコール」を失念していて,交代を余儀なくされた.後続のヌオー達で立て直そうという所で,相手の「ぜったいれいど」で完全崩壊.最後に残った「3ラーたん」の「ストーンエッジ」で攻めるも,まったく命中せず,完敗.

すべては,「アンコール」の失念から始まっていたのであろう.鈍足の宿命というか何というか….

7戦目vsグライオン 勝ち

選出:3ラーたん スーみたん ボルしち

作戦:②ヌオーが弱点を付けるポケモン

5戦目の相手と同じというのは覚えていながらも,「メロメロ」を受けてしまう♀のヌオーを3匹選出.先ほどと同じ展開だったが,「ハサミギロチン」を1回も受けずに,「3ラーたん」の「れいとうパンチ」で3タテと相成った.

反省するとすれば,すべて♀を選出してしまったという点である.

8戦目vsビビヨン 負け

選出:3ラーたん Beaujolais ボルしち

作戦:②ヌオーが弱点を付けるポケモン

「れいとうパンチ」や「れいとうビーム」等で,弱点は付けるものの,終始,「ふくがん」&「ねむりごな」で起点にされ続け,攻撃する隙が無かった.起きたタイミングで攻撃が入り,最終的に1-1になったが,最後の「ビビヨン」は「はねやすめ」が搭載されているなど,かなり厳しい戦いであった.

相手のメインウェポンが「ぼうふう」だったので,追加効果の混乱も発動していたかもしれない.強敵であった.

9戦目vsマリルリ 負け

選出:3ラーたん たんたか★ ボルしち

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

「じならし」を一度入れれば,後続のヌオー達も動きやすくなると考え,「3ラーたん」を先発に投入.1匹目の「マリルリ」を倒すも,毒の入った「3ラーたん」を下げるタイミングで「くさむすび」を覚えた「マリルリ」で後続の「たんたか★」が倒れる.素早さが早めの「ボルしち」で再度「じならし」を入れるが,「くさむすび」持ちの「マリルリ」を温存され,敗北.

やはり,「フェアリー」を意識した毒タイプの技を覚えた「ヌオー」が欲しくなるところ.そういったところは他の水タイプと違い,弱点を付きやすいので再考の余地はあるだろう.

10戦目vsヘラクロス 負け

選出:3ラーたん スーみたん ボルしち

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

結果からいうと,3タテであった.「メガヘラクロス」の「タネマシンガン」で終わってしまった.

「ヘラクロス」自体,素早さで勝てない.「タネマシンガン」等の,初弾のみしか半減実が効力を発揮しない仕様を変えてもらうしかない.もしくは,回避率を上げるどうぐに頼るか…というところである.

11戦目vsジュカイン 負け

選出:スーみたん ボルしち Beaujolais

作戦:③草ポケモン

プランとしては,相手の「リーフストーム」を躱し,その隙に「スーみたん」が「ドわすれ」を積む.「のしかかり」でちまちま削り,相手に仕事をさせないことだ.だったのだが,そんなはずもなく,初撃の「リーフストーム」がクリーンヒットして「スーみたん」は撃沈.続いて「きあいのタスキ」持ちの「ボルしち」は耐えながらも「れいとうビーム」で赤ゲージまで持っていく.最後は,「Beaujolais」が「リンドのみ」で耐え,1匹撃破.そこまでだった.いつか2匹倒してみたい.

12戦目vsラッタ 負け

選出:スーみたん 3ラーたん Beaujolais

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

「ゴツゴツメット」持ちの「スーみたん」を受けながら長い時間使って行きたかった所,先攻「いのちがけ」で8~9割ほど削られてしまい,あまり機能しなかった.被急所の回数と最後の「ラッタ」が使ってきた「つるぎのまい」からの「ウルトラダッシュアタック」で耐久力を生かせず,素早い相手からの短期決戦を強いられたのは,なかなか悔しい.

「スーみたん」の選出を遅らせるべきだったか,やはり,特性「てんねん」を連れてきていない課題は重く受け止められる対戦だった.

13戦目vsムウマ 負け

選出:3ラーたん たんたか★ Beaujolais

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

「こだわりハチマキ」持ちの「3ラーたん」で一気に崩しにかけるが,「みちづれ」にされ,「3ラーたん」は早期退場となった.「たんたか★」は2匹目の「ムウマ」を「どくどく」と「みがわり」で切り抜けることに成功したが,被弾した「おにび」によって,3匹目の「ムウマ」に倒される.しかし,その「ムウマ」がなかなかに火力が高く,「Beaujolais」は「ねっとう」で応戦するも,耐えきれず敗北.

2匹目の「ムウマ」と対峙した「たんたか★」は「まもる」3回連続で成功するなど,運に恵まれたが選出順として,要の「3ラーたん」を温存しておく手もあったかもしれない.お互い弱点を突きづらい所なので,様子見として「たんたか★」を先発に送るのも考えられる対戦だった.

14戦目vsライチュウ 負け

選出:スーみたん 3ラーたん ボルしち

作戦:②ヌオーが弱点を付けるポケモン

まず,警戒したのは,「ふうせん」と「くさむすび」持ちの「ライチュウ」.火力の「3ラーたん」で押し切り,出鼻をくじく作戦も考えられたが,後続から「ふうせん」持ちが出てきた場合,交代をしなくてはならなくなり,その隙に「くさむすび」を使われてしまうと一気に崩壊してしまう恐れがあった.それを考慮し,「のしかかり」で麻痺を狙いつつも「ふうせん」や「くさむすび」をあぶりだそうという方針で臨んだ.

初手の「ライチュウ」が「リフレクター」で場を作り,その隙に「くさむすび」持ちの「ライチュウ」が後続から登場.「くさむすび」を使われる前に「ドわすれ」を使っていたものの,急所にあたり,「スーみたん」は撃沈.後続の「ヌオー」達も「くさむすび」で呆気なくやられ,逆に起点にされてしまったという結果になった.

15戦目vsグラエナ 負け

選出:たんたか★ びシソわず ボルしち

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

対「グラエナ」戦では,唯一弱点をつける「きあいだま」持ちの「びシソわず」と投入するが,命中不安定な技なので,基本的に作戦①を適用し,「たんたか★」で毒を撒きながら削っていく作戦にした.途中までは,「どくどく」も入り,「びシソわず」の「きあいだま」も「こだわりスカーフ」のおかげで上から叩ける状況を作り出すことができ,2匹目の体力を8割ほど削るところまでは追い込んだ.しかし,2匹目の「グラエナ」が体力がわずかだった「びシソわず」を「ふいうち」で倒し,特性「じしんかじょう」を発動.実は1匹目で「どくどく」を食らっていた「たんたか★」が3割ほどの体力であるのと,耐久にまったく振っていない「ボルしち」が残ってしまい,2匹目の「グラエナ」の無双状態と化した.

今考えると,「ボルしち」の選出は素早さで勝とうとするだけの理由であり,相手の攻撃をしっかり耐えられる選出であれば,もしかしたら止められたかもしれない.

16戦目vsドデカバシ 負け

選出:3ラーたん びシソわず ボルしち

作戦:②ヌオーが弱点を付けるポケモン

実は戦うまで「ドデカバシ」の知識がまったくなかったという言い訳をここで立てておこう.普段であれば,「ひこうタイプ」なので,命中安定でもある「3ラーたん」の「れいとうパンチ」,「びシソわず」の「れいとうビーム」などで,弱点をつけるところなのだが,実はこの「ドデカバシ」,「タネマシンガン」を覚えるのである.相手は事前に「つるぎのまい」で攻撃力を上げてきたが,大体3発当たる程度でこちらの「ヌオー」は倒されてしまう.特性「スキルリンク」も持っているため,2発で止まることもなく,呆気なく倒されてしまった.「こだわりスカーフ」持ちの「びシソわず」は素早さは勝っていたようだが,「れいとうビーム」の火力が足りず,倒しきれず完敗.

17戦目vsプラスル 負け

選出:3ラーたん ボルしち スーみたん

作戦:②ヌオーが弱点を付けるポケモン

弱点は付けると言っても,S95と素早い電気タイプでありながら,「くさむすび」を覚えるポケモンである.1匹目の「プラスル」は「ふうせん」を持っていたので,しっかり「3ラーたん」の「たきのぼり」で圧倒していくが,ここで2匹目の「プラスル」が「くさむすび」持ちであることが発覚.対抗する「ボルしち」は「きあいのタスキ」で耐え,「じしん」で迎え撃つ.しかし,この「プラスル」も「きあいのタスキ」を持っていた.素早い「プラスル」にこの後も先手を取られ,「スーみたん」の決死の「ゴツゴツメット」で2匹目を倒すまでとなった.

「リンドのみ」持ちの「Beaujolais」は地面タイプの技を覚えていなかったので,今回は選出をしなかったが,このような対峙を想定して,「リンドのみ」持ちの「ヌオー」には地面タイプを搭載するという課題ができた.

18戦目vsヌケニン 負け

選出:Beaujolais スーみたん 3ラーたん

作戦:①ヌオーが弱点を付けないポケモン

今大会の醍醐味である,種族統一パとのランダムマッチ.それが存分に発揮する相手と言っても過言ではないだろう.はっきり言うと全く想定していなかったので,弱点技をつける「ヌオー」が居たか,選出ギリギリまで確認していた.選出したのは,「めざめるパワー(炎)」持ちの「Beaujolais」,「ゴツゴツメット」で「ヌケニン」を倒す「スーみたん」,そして命中不安であるが,「ストーンエッジ」持ちの「3ラーたん」である.一致弱点技ではないので,作戦①としているが,弱点をつかなければ,倒せないので多少変則的な選出だ.結果として,「めざめるパワー(炎)」と「ゴツゴツメット」で倒し,3匹目まで追い込むも,「ゴツゴツメット」を見せてしまったせいか,非接触技の「ひみつのちから」を「つるぎのまい」を使った状態で攻め切られ,3匹目の「ヌケニン」を倒しきれず,敗北.

「つるぎのまい」を使われた状態で何度か受け切れていたので,やはり「ゴツゴツメット」を見せるタイミングが早かったと思った.

19戦目vsランターン 勝ち

選出:3ラーたん びシソわず ボルしち

作戦:②ヌオーが弱点を付けるポケモン

「ランターン」からのタイプ一致技をどちらも封じれるということで,かなり有利な対戦であるといえる.しかしながら,これは種族統一パの対戦.相手も対策を講じてきているはずと思い,盤石な布陣で臨んでいった.やはり,初手で「ふうせん」持ちの「ランターン」が登場し,「3ラーたん」は「ふうせん」を割りに迎え撃つ.ここでは,「めざめるパワー(草)」で押し切られてしまうが,後続の「びシソわず」で奇襲をかける.結果,すべての「ランターン」に素早さで勝つことができ,「ふうせん」を割ったその後は,安定して「じしん」を打つことができた.初めから,対草対策の「ヌオー」を選出せず,温存できたところと素早さで圧倒できたところが勝利に繋がったと言えるだろう.

20戦目vsレントラー 勝ち

選出:3ラーたん びシソわず ボルしち

作戦:②ヌオーが弱点を付けるポケモン

ファーストインプレッションとしては,19戦目の「ランターン」と同じく,一致技を封じることができる相手.だが,特性「いかく」と電気タイプ屈指の物理耐久を誇るので,半端な火力の「ヌオー」では,「レントラー」の攻撃の試行回数を増やしてしまいがちである.

そこで,「こだわりハチマキ」持ちの「3ラーたん」の選出.そして,こちらの素早さ全振りの「びシソわず」と「ボルしち」を選出していった.1匹目は,やはり,「ふうせん」持ちが見えたので,「たきのぼり」で割っていったが,2匹目の「レントラー」が物理受けと「どくどく」撒きの型が登場.「3ラーたん」の「じならし」でなんとか倒すことができたが,こちらの2匹の「ヌオー」の毒が回り,一騎打ちとなる.最後は「きあいのタスキ」持ちの「ボルしち」が素早さで勝っていたので,3匹目を倒し,勝利.物理受け型に翻弄され,あやうく泥仕合になりかけたが,草技は無かったので,辛い戦いにはならなかった.

4.まとめ

今大会では,さまざまな種族統一と対戦することができた.今までに戦ったことのあるポケモンや,初めて戦うポケモン,まったく想定しておらず,知識不足により,苦戦する対戦などがあった.最後に,対戦を通じて気づいた点や反省点などを挙げておく.

・7世代に対応できていない

まず,反省点として挙げるのが,「ヌオー統一パ」を使う上で,7世代に対応できていない点である.種族統一はおろか,ポケモンをプレイするのも久々な状態で今大会に参加したので,7世代に対応した「ヌオー」を育成していない.

Z技の採用や,対フェアリータイプ用のサブウェポンの「ヘドロばくだん」等,7世代から登場したポケモンに対する知識など不足している点はたくさんあった.

・ヌオーに対して積み技を使ってくる

おそらく相手としては,3匹とも特性「てんねん」を選出してきていないであろうから,積んでおけば,特性「ちょすい」,特性「しめりけ」を圧倒できるのでは?と考えているのではないか.

今大会では,残念なことに,特性「てんねん」を1匹もパーティに入れていないので,結果的にこちらが辛い状況になってしまったのは,反省するべきところである.水ポケモンの相手でも,水技を使ってくることが無かったので,いっそのことすべて「てんねん」でいいのかもしれない.

・素早さで勝つことができる相手ならば,優位に立てる

今大会では,Lv100に引き上げられるルール上,Lv50時と実数値が変わってしまう.(lv50時では,S種族値77である,おくびょう「ヒードラン」に1だけ勝てるが,lv100ではS種族値76まで.)

私の独断と偏見だが,S種族値60以下は,おおよそ抜ける場合があるので,弱点をつければ優位に立てる可能性がある.

・鈍足である上に,半端な火力と耐久

「ヌオー統一パ」を使っていて,最大の弱点だと思うのがこれである.弱点タイプは草だけであっても,おおよその草タイプには抜かれてしまう.

その上,採用率の高い「くさむすび」.こちらが耐久に振って耐えようにも,今度は火力不足に悩まされる.一見有利に見える対電気タイプも,素早さの高いポケモンに「きあいのタスキ」を持たれてしまったら,案外辛いのである.

・タネマシンガンは無理である

もし,「ヌオー統一」と戦うことがあれば,特性「スキルリンク」と「タネマシンガン」で完封できるということを提唱しておこう.

「きあいのタスキ」も「リンドのみ」も無効化できる.結論である.